以前の記事でもリハビリテーションは「サービス」です。と書きました。
ですが、リハスタッフとして、まだまだ医療はサービス業であるという、認識は乏しいかもしれません。。。
どちらかというと専門職としての職人肌な気質があるかもしれません。
っと言うのも、高校生から、そのままリハビリの養成校に入学して、そしてストレートに就職となることもザラにあります。
そうなると、現場はどこも人手不足だったりしますから、職場としては即戦力としての役割を求めてしまいがちになります。
そんで、なんやかんや過ごしているうちに、ろくに社会人としてのモラルやら、接遇やらが疎かになり、そのまま経験年数を重ねてしまっている構造があるかもしれません。。。
まぁ、そんな病院って特殊な環境の社会になっているよね。
っていう、モヤモヤを記事にしました。
リハビリ場面でよくある光景
例えば、プラットフォーム上で右下肢のストレッチをしていたとしましょう。
そんで、今度は左下肢もストレッチしようかなぁっと、患者さんを跨いで反対側へ移動するリハスタッフ。
跨ぐのが足元だろうが、お腹だろうが、顔だろうが、やはり人を跨ぐことはいけないこと。
それは何故かというと、跨いだ際に万が一、リハスタッフが躓き、転倒した際は患者さんに被害が被る可能性がある。
とか、そんな理由はありますが、やっぱり一番は、跨がれて、患者さんはいい思いはしないと言う事ですね。
相手の立場になって考える。自分がラクして、たかがすぐそこの反対側に行きたいから、患者さんの足元を跨ぐ。そんな、安直な考えがよくないのではないかなと。。。
別の例では、ベッドで横になっている患者さんを上から覗くようにして、見て話しかけること。
これも良くないですね。
基本的には目線を合わせて話しかけることです。
車椅子に座っていたらリハスタッフはかがんで対応すること。
これもまた、患者さんの立場になって考えることの大切さがあります。
根底は、患者さんを思いやる姿勢がモラルになると思います。
そもそもモラルとは?
「道徳。倫理。行為の正邪とその区別に関する態度、また、広く人の生き方についての考え、精神的態度についてもいう。」
https://x.gd/NdfFH コトバンク
つまりは法律やコンプライアンス違反とまではならないが、一般的な感性で正しいと考えられる行動や言動、態度などだそうです。
例えば、、、
「お墓に指はささない」
「食べ物は投げない」
「ゴミはポイ捨てしない」
「並んでいる行列に割り込みしない」
などなどがモラルが欠けるとされる行動ですね。
さてどうしましょうか。。。
これからは、病院も接遇や倫理的配慮などに、より一層強化していく必要があると思いますね。
それは、スマートフォンの登場により、簡単に医学的な情報を収集できたり、SNSによって個人の感想が簡単に発信できるようになってきたからです。
今の80歳代のご高齢の患者さんはスマホを使えなくても、70~60代の方々は肌感覚として半分以上の人はスマホを使えていますし、更に40代以降の世代がこれから年をとり、何かしらの医療、リハビリが必要になると、あと10年~20年後には、ほとんどの患者さんがスマホによる情報収集~発信が可能になってきます。
そうなんですよ。
リハスタッフ一人の行動も、患者さんからしたら病院としての印象になってしまう可能性が十分にあるということですね。
そして、SNS界隈では、すでに「療法士ガチャ」と言われているコメントも散見されます。
今後のことを見据えると、リハビリ部署としては、接遇やモラルなどの不備で生じたトラブルをピックアップして、自部署のリハスタッフへ周知することですね。
障がい者差別となる言動や態度って受け取り側の認識に大きく依存しますから、
リハスタッフは医療職としてのサービス精神や思いやりを育む。
そんな、教育や部署の文化が醸成できたらいいなぁと思う今日のこのごろ。
ただ、モラハラにならないように気をつけないといけない。モヤモヤ