マネジメント

沖縄ブロック学術発表会を終えて~業務と自己研鑽の狭間で考える~

10月下旬に当院と沖縄・離島の地域に点在しているグループ病院で執り行なう「沖縄ブロック リハビリテーション学術発表会」を開催しました!

その学術発表会を開催するにあたり、これまでの取り組みやマネジメントのあれこれは、過去の記事をご覧ください~

そして、今回の記事は実際の会場の雰囲気や参加したリハビリスタッフの声。

また、学術発表会開催後に行った、振り返り会での様々な意見交換から見えてきた今後の課題をまとめてみました!

さて、来年はどのような沖縄ブロック学術集会になるのでしょうか?

実際の学術発表会の様子

当院のリハビリスタッフから40名以上の参加と他のグループ病院や施設からの参加もあって、総勢で60名規模の学術発表会になりました!

口述発表は10演題行われて、統計学を駆使した取り組みの発表があったり、疾患別のリハビリテーションを深めた発表があったり、スタッフの働き方に関する発表があったりと、バラエティ豊かな学術発表会だったかなと思います。

また参加してるフロアのリハビリスタッフからも多くの質問があり、さまざまなディスカッションが交わされるなど充実した印象を受けました。

また、ポスター掲示するエリアも設けましたので、ポスターセッションならではの交流や意見交換が垣間見えました。

当院で開催するのは初めてでしたが、運営に携わってくれた各セクションのメンバーの皆さんは、それぞれの担当役割を最後まで全うしてくれて、本当に助かりました。

何よりも口述発表者やリハビリスタッフが、この学術発表会に””集中して参加””できている。っということは、それだけ、裏では各セクションのメンバーが暗躍している証拠でしょう。

振り返り会での意見交換

さて、学術発表会が終わってから、この取り組みの運営を担ってくれた各セクションの代表者との振り返りミーティングを行いました。

皆さんそれぞれの役割を遂行しれくれましたし、初めての取り組みとしては、大きなトラブルもなく円滑に開催できまいた。

各セクションの代表者からは、事前のシミュレーションを2~3回通してイメージを共有しても良かったと意見をもらえたので、次回開催の役立てたいと思います。

そして、そして、口述発表とポスターセッションをしてくれた、発表者及びチームリーダー達との振り返りでは、

学術発表会後に簡単なアンケートを実施して意見を可視化しました。

アンケート内容はこんな感じですね。

アンケートの結果と振り返り会での意見をざっくり集約すると、、、

各グループ共に大変であったが発表して良かったとの意見が聞かれました。
しかし、発表までにかける準備時間やその作業の大変さについて意見もあります。
そして、業務時間内である16時からは学術集会に向けた作業時間の捻出について提案がありました。

そのためには、8~10月の業務量の推移を鑑みて、10月からは週に1回のペースで、各グループの発表者、リーダー、アドバイザーは作業するための時間を確保する具体案も意見として上がりました。

また、別の意見としてはリハビリ室勉強会との統合の意見も聞かれました。

これは業務なのか?自己研鑽なのか?

沖縄ブロック学術集会を業務として行うのか?それとも個人の自己研鑽として行うか?

リハビリスタッフの皆さんがどのように捉えるかで、日々の仕事の過ごし方は違ってきます。

短期的な視点で見れば、目下の業務量(ノルマ)を達成するために単位数という時間で動いている我々、療法士はタイトなスケジュールを強いられるでしょう。

なので、この沖縄ブロック学術集会は、他の県学会や医療関連学会の発表と同類の扱いで、個人の自己研鑽として行っていきましょう!

と、した場合、研鑽意欲の高いリハビリスタッフだけが取り組んで、一部のメンバーだけの学術集会として収まると思います。

実際にOT県士会、OT協会も全作業療法士が加入してませんし、もっと言えばOT学会も一部のOT会員が参加して運営しています。

一方で、業務時間内に、例えば夕方16時から学術集会に向けた研究なり発表に関する作業時間に当てましょうとなれば、、、

これは業務の一環として、リハビリテーション室として、オフィシャルの取り組みとして打ち出した場合は、、

全リハビリスタッフが結果を求められます。

ですが、結果と責任という観点からは、非常に見えにくい指標です。

例えば、結果と責任の観点から、業務量(ノルマ)は、リハビリ介入にかけた時間がそのまま単位数として計上されるので、個人の頑張りが結果として反映されやすいです。

ですが、学術集会の取り組みを頑張りました~

という、16時から学術集会に向けた、その取り組みに関する結果はどのようにして反映されるのでしょうか??

ここの指標を、長期的な視点で学術集会を運営するリハビリ役職者が考えていく必要があります。

今回の学術集会のマネジメントを担った僕の考えとしての指標としては、、、

・学術集会に魅力を感じて当グループ病院に就職したスタッフがいる(リクルート)

・学術集会での発表をきっかけに県学会、全国学会へ展開して当院の名前が有名になる(広報活動)

・この学術集会でしか味わえない達成感や充実感があり、スタッフのモチベーションが持続し離職率が下がる(人事、離職率の抑制)

・学術集会で研究をすることで、更に専門的な取り組みへ発展しスペシャリストを目指す(スキルアップ、専門療法士)

となってくれば、長期的な視点で見ると、他の病院や職場にはない当院独自のリハビリテーション室が組織文化として根付いてくると思います。

そのためには、一人ひとりが主体性を持って日々の臨床に取り組み、その成果を学術集会にぶつける!!

くらいの気持ちが必要ですね~

やはり僕としては、この沖縄ブロック リハビリテーション学術集会を大切に育てていきたいですね。

今回の学術発表会を運営するにあたり、マネジメントに関する多くのヒントを貰いました。

そして、今後も学術集会で発表するスタッフのために1つのステータスとしたいので、その指南書的な書籍になるかなぁ~っと思っています。

ABOUT ME
ganeyan
リハビリ関係の仕事で作業療法士(OT)をしています。 リハビリ関係の資格勉強に関することやマネジメントなどを勉強し発信できたらと思います!

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