クリニカル・クラークシップの流れ
つい先日まで僕は臨床実習の指導者を担当しました。いわゆるスーパーバイザーってやつです。
そこで感じたことや経験したことを記載していきます~~
一昔前までのリハビリ学生の臨床実習といえは、寝ないでレポートを作成し、病院のリハビリスタッフのことを「先生」と崇め、ただただリハビリ場面の見学をするだけの実習が多かった時代がありました。
そんな中で、時代は徐々に変化していき現在はクリニカル・クラークシップという「参加型臨床実習」が謳われるようになりました!
これは、リハビリの実習生も診療チームの一員である意識を持ち、主体的な学びを促進する実習であるということです。
今まさに転換期であると思います!
僕自身は作業療法士として8年目ですが、今まで経験した実習やこれまで見てきたの臨床教育というのは、いわゆる「教官型」の教えが多かった印象です。
もっと言えば、僕よりもその上の先輩方は、よりこの「実習というのはツラいもんだよ」という教えのもとで学んできたかもしれませんね。
でも、まぁそんなことはもうどうでもいいんです(笑)
教官型から共感型へ~
実習指導者を任されるセラピストは、臨床の仕事に油が乗ってきた8~10年目くらいのセラピストがおおいです。そして、そのイケイケの中堅層は、かつて自分が受けてきた、いわゆる「大変だった実習」を美化しがちですね。
でもね、自分が嫌だな~とか、シンドいなぁと思ったことは絶対に後輩や学生にしてはいけないですね!
これは本当にそうなんです!
だからこそ実習”指導者”というよりは、実習”支援者”のほうがしっくりくると思います
臨床現場の学びをサポートするような感じですかね。
今回の実習を通して、学びたいことや獲得したい技術はなんだろう?
目標とするセラピストはいるのだろうか?
どういうセラピストになりたいのか?
などなどを意識してもらう関わりですね。近い将来なるであろう作業療法士像をイメージして実習に臨む環境づくりや支援などが、これからのバイザーには求められると思います。
この仕事を目指して良かったと思える実習を目指して!
クリニカル・クラークシップという、システムを活用することで、実習生にも臨床に参加する機会が増えたと思います。
それは「私もここで診療体験していいんだ!」と思ってもらう居場所を作り、チームの一員として迎え入れる体制が大事です。
もう昔みたいな、リハビリ室の端っこにただ突っ立て待っているだけ。担当の症例さんくらいしかリハビリを見れない、体験できないというのは、もうNGですね!
そして、作業療法の仕事ってこんなにも面白くて楽しいんだよ~っと思えるような働く姿勢も大事ですね。
つまり、作業療法士として、仕事の「やり方」だけでなく「在り方」を示すことも大事だと思いました。
臨床教育もマネジメントが大切である
リハビリの臨床教育に関してめちゃくちゃ参考になりました~
やはり根底はマネジメントだと思います。
臨床実習も新人教育もリハビリ室全体で取り組むことで教育力は強みになり武器となると信じています!
今後もその働きかけをしていけたらなぁと思いモチベーションにして行きたいと思います!