7月10日(日曜日)に第18回 認知症ケア専門士認定試験がありました!
数年前から続くコロナの影響で、認定試験は自宅のパソコンなどで受けられるWEB形式でした。
そこで今回の記事では、1次試験(WEB試験)の雰囲気や実際問題としての不正、カンニングのあれこれ。
また、試験の難易度、範囲などを記載していきたいと思います。
認知症ケア専門試験の概要や申し込みまでの流れは別の記事を参考にしてください~
認知症ケア専門士のWEB試験とは?!
以前までは、各主要都市(東京、京都、名古屋、札幌、仙台、福岡など)にまたがって、大規模に筆記試験を行っていました。
遠方の受験者はもちろん遠征費や宿泊費などもかかりますから、それはそれは大変です。
しかし、昨今のコロナ渦の影響により、自宅のパソコンで受験が可能なWEB試験となりました!!
1次試験の構成としては、4分野から成り立っていて、それぞれ50問。
合計で200問となっています。
そして、各分野の所要時間は1時間となっています。
なので、1問につき1分程度で解答するスピードが求められます!
認知症ケアの基礎 | 9:30~10:30 | 50問 |
認知症ケアの実際Ⅰ:総論 | 11:10~12:10 | 50問 |
認知症ケアの実際Ⅱ:各論 | 13:30~14:30 | 50問 |
認知症ケアにおける社会資源 | 15:10~16:10 | 50問 |
出題形式としては「五者択一」となっていて、これは例年通りですね。
こんな感じで、選択問題となっていますが、組み合わせ問題や違いを見出す問題など、出題されるパターンは様々でした。
WEB試験って不正できるの?どうなの?
試験事務局からも、試験時の不正やカンニング行為は厳格に禁止とされています。
そして、不正が発覚した場合は受験失格または合格取り消しとされています!!
そうりゃそうですよね。モラルというか、医療人としての自覚というか。。
そういった暗黙の了解のもと、実施されていると思いました。
ですが、実際はWEBカメラ等による監視体制はないですので、カンニング行為は、、、
正直な話、やろうと思えば、できます。
「あっ。この回答なんだっけな~」と思い、さっと参考書を確認する~
といった行為は余裕でできてしまいます。
自宅での環境で、パソコンで受けるWEB試験に緊張感はあまり感じなかったのが、僕の感想ですね。
試験の出題範囲とその難易度は?
まぁ、正直な話として、監視体制がなく受験者個人のモラルにゆだねられたWEB試験ではありましたが、、、
ここからは、今回のWEB試験の難易度として、
僕の感想としては、、、
不正行為やカンニングをする時間がないほど、問題が難しかった印象です。
そうです!難易度が高く感じました! 過去問の比じゃないですね。。。
っというのも、各分野50問設定であり、60分の制限時間があります。
つまり、1問1分程度に問題を読んで、解いて、
というのを60分集中を持続して行う必要があります。
全くの知識なしで挑むと参考書を片っ端から確認しないといけない状況に陥ってしまいます。。。
そのため、ある程度の知識は兼ね備えておかないと、全然前に進まない事態になります。
そして、合格ラインとしては各分野ともに7割の正解率となっています。
つまり、「35点」が合格ラインです! 50問中の35問は正答する必要があります。
しかし、50問中の20問程度はマニアックな問題で、あの標準テキストから出題されていました(大汗)
なので、認知症ケア学会が推奨しているワールドプランニングの標準テキストを勉強する必要があります。
株式会社ワールドプランニング
僕は、Amazonや楽天市場で販売している
参考書を主軸に勉強していたので、苦労しましたね。。。
ポイントがまとめられており、概要を理解するには大変参考になりました。
ですが、実際のテストで出題された問題は、こういった参考書には載っていなく、
標準テキストに準じた問題設定でしたので、やはりしっかりと勉強する必要がありますね。
試験対策で大切なこと!
試験当日のスケジュールとしては、4分野すべてを受験するとなると、
9時30分から16時10分までの約1日を通して試験を受けることになります。
途中で休憩があるとは言え、1日中、試験を行えるだけの集中力と体力が必要ですね。
そして、過去問題を解く際は、
時間を計測しながらスピーディーに解いていく感覚を養いましょう!
これは、実際WEB試験を受けてみて、実感として、後半はやはり集中力が欠けてきます。
そうするとクリックミスが出てきます。
なので時間配分は余裕をもって行い、最後の解答一覧の画面で確認できるようにしたいです。
ポイントは、
・1日中、試験を受けるだけの集中力と体力
・50問の過去問をスピーディーに解答する感覚
あとは、戦略的に1次試験合格を狙うのであれば、
4分野のうち、突破が可能そうな分野を絞って受験してもいいかもしれません。
それが、この認知症ケア専門試験 特有の制度かなと思います。
仮に、1分野落としても、また次回は落とした分野だけ、集中して受験することができますので、トータルで考えて1次試験を合格できる戦略も必要と思いました。
※ただし、1分野合格の期限は5年間とされています
コロナ渦の恩恵を受けるなら今しかない!!
コロナの影響は、さまざまな事象を変えましたね。
数年前までは、この認知症ケア専門試験も各主要都市(東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、福岡など)でしか1次試験も2次試験も受けれなかったのが、
まさか、自宅でWeb試験として受験できる状態ですからね。
まぁ、正直なところでは、民間資格ですし認知症ケア学会やワールドプランニングという出版会社も営利企業としては、ビジネス資格として運営していると思われます。
なので、受験料も合計で¥20.000円くらいはしますし、資格を取得したあとも更新制度となっていますので、常にコストはかかります。
それでも自己研鑽を資格という形にするだけで、モチベーション向上になります。
そして、なによりも対象者に還元できる自信が持てる効果があります。
そんな認知ケア専門士を取得するために、Web試験という環境はコロナ渦の今だからこそ実現した状況ですので、
資格取得を目指している方は、今がチャンスだと思います!!