コーチングには個別対応(テーラーメイド)が大事であり、
基本的には相手(クライエント)に合わせた対話が重要になります。
まずは、相手の特徴やコミュニケーションのタイプを知る事が、個別対応の始まりになります。
そうすることで、相手のタイプを理解し関わる過程で、コーチ側が相手の良さを引き出し、より良い行動変容を遂げるための支援へと繋がります。
ざっくりとしたタイプ別の特徴に関しては過去記事を御覧ください~
そして今回は自己主張は多いが、感情表現の少ない、、
「コントローラー」との関わりを記事にしました!
さて、どのような特徴があり、どのようにして関わっていけばよいのでしょうか?
コントローラーの特徴とは?
コントローラーの人は、物事を自分で「判断」したい傾向にあります。
特徴としては、、、
自分の思い通りに物事が進むことにモチベーションを感じます。
そして、他者とのコミュニケーションにしても、結論から伝え、端的にやり取りすることを好み、無駄なことを嫌う特徴があります。
コントローラーはプロジェクトの責任を任されると、輝くタイプであり、特に本人に決定権があると自分で物事を決めることができるためより意欲的になります。
逆に、コントローラータイプの人に、上司や先輩から「ああしろ」「この通りに進めてくれ」なんて過干渉に言われると、本来の能力を発揮できないかもしれません。
そのため、コントローラーは、、、
「明確な目標を提示し、あとの判断は黙って任せてほしい」というタイプです。
・自分の思い通りに行動することが好き
・野心的
・リスクを恐れず目標達成に邁進する
・決断力がある
・ペースが早い
・正義感が強く、正直が裏表がない
・自分の内面に目を向けるのは苦手
・ヒエラルキーのトップなど上の立場になりたい
・話の長い人とのコミュニケーションにフラストレーションを感じ、結論を急ぐ(要は何?っていいたくなる。もしくは言っている)
・人を寄せつけない雰囲気がある
・人をコントロールしたがる
・自分のことをコントロールしていくる人には反発する
・人の気持には鈍感な方である
・端的にコミュニケーションを取ることを好む
・自分の弱さを他者に見せない
コントローラーのポイントゼロ!
「ポイントゼロ」とは、いつもと違う状況になったときやこれまで聞かれたことのない質問を受けたときに、本人の答え方などの反応を見ることです。
こういった「ポイントゼロ」での相手の反応を観察して相手のタイプを知るキッカケになります。
そして、コントローラーのポイントゼロの反応としては、、
本人の予想外の質問を受けると、表情が固くなり強い防衛反応を示します。
それは、正解を答えるための「判断材料」が少ないからです。
そのため、コントローラーとしては、失敗したくないし間違えたくないという思いもあり、短く素早く答えを返します。これは、自分が不利な状況でも相手に「コントロールされたくない」という姿勢かもしれません。
また、数名で新しいトピックについてのディスカッションを交わす際では、コントローラーは、いかに自分が決断力があって「判断」できる人物であるかを示します。
その時は、話は論理的であり、感情ややる気よりは、客観的な数値やデータに基づいたエビデンスベースでのやり取りを断定的に行う傾向にあるかもしれません。
コントローラーと関わる
それでは、コントローラーの特徴を踏まえたうえで、それぞれのタイプとコントローラーとの関わりを見ていきましょう!
コントローラー同士ですと、端的にお互いの知りたい情報のやりとりを無駄なくスピード感を持ってコミュニケーションを図ることができるので、お互いを認め合う関係になりやすいと言えるでしょう。
しかし、どちらかが相手をコントロールしようとすると、された方は防衛反応を示します。しかし、相手のコントローラーが立場が上の場合は従順に従うこともあります。
お互いが内面的な感情に関して関心は薄い傾向にありますので、プライベートな深い付き合いは乏しく、ビジネスとして結果指向、スピード感重視という割り切った関係性であれば上手くいく可能性があります。
アナライザーのじっくり考えて慎重に判断するタイプですので、コントローラーと関わる際に問題となるのは「スピード感」です。
アナライザーの方がコントローラーと関わるときに大切になることは、まずは「結論」から話し始めてみましょう。
そうすれば、アナライザーの方の得意としている、論理性や客観的なデータ分析の情報をコントローラーは重宝しますし、後々の「判断」材料となります。
論理性もあって客観的な分析な得意なアナライザーの方が、時にはコントローラーに情報を提供して、判断を任せることで、コントローラーがより輝くこともあるかもしれません。
プロモーターの話のテンポやスピード感が早く、決断や行動も早いので、相性としてはいいでしょう。またプロモーターの頭の回転が早く、臆せず関わっていけるので、そんなプロモーターをコントローラーは面白がることもあるでしょう。
とはいえ、人に影響を与えたいプロモーターが過度に、コントローラーに関わってしまうと、「コントロールされている」と受け取ってしまうので、防衛反応を示し、時には否定的な言動をすることもあるでしょう。
そのため、関わり方としてはプロモーターの方は、自分の思いついたことやアイディアを一方的に伝えることを若干抑えつつ、コントローラーに対して、「教えて下さい」というスタンスですと、コントローラーとの簡易を良好に保てるかもしれません。
サポーター特有のみんなで合意形成を取りたい、プロジェクトもみんなの意見を取り入れたいという傾向があるので、判断の仕方に関しては正反対と言えるでしょう。
そのため、サポーターのあなたは「決断が遅い」「優柔不断だ」「頼りがない」と、コントローラーの人に捉えられることもあるでしょう。
コントローラーとの関わりとしては、2つポイントがあります。
・思ったことを「結論」からはっきり伝えること。
・大事な案件は「合意」を取る「決断」を明確に示すこと。
サポーターの方は、周りに配慮して言いたいことを遠回しに伝えてしまいますが、コントローラータイプに対しては、端的に「要は何!」とコミュニケーションを図るだけでもコントローラーとの関わりはより良くなると思います。
基本的にコントローラーの方に関わる際は、物事を「自分で判断したい」という思いがあります。
なので、コントローラーに対して、要望や質問をする際も、「ああしろ」「こうしろ」と指示や命令をせずに、、
教えてほしい、あなたの意見を聞かせてほしいというスタンスで「〇〇という理由で〇〇について教えてほしい」と、、コントローラーのあなたにも「判断」する要素はありますよ。とコーチングでも関わることで、コントローラーが活躍する。そして、良さが活かされると思います。