2021年7月18日に行われた、第25回呼吸療法認定士認定試験で活用した参考書をまとめました~
あの分厚い標準テキストを読みすすめるだけでは理解が深まらず、ついつい眠くなっていまう僕ですが、いろんな参考書を使い分けることで、試験を攻略しましたのでご紹介したいと思います!
「呼吸療法」といえど範囲は広い
まずは、呼吸療法認定試験を主催している委員会から送られてくる標準テキストです!
試験範囲は間違いなくこのテキストから出題されます。
なので、標準テキストの内容を把握し記憶し理解することで問題を解くことは可能だと思います!!!
んが!!
しかし、だがしかし! 内容が難しく感じてしまいます。読むだけで心が折れそうになります(本音)
内容は呼吸療法の歴史から解剖生理学、病態理解、薬物療法、リハビリテーション、人工呼吸器、小児領域、地域での役割など、試験では満遍なく出題されます!
まずはイメージを持つことから
・イメカラ「呼吸器」
内容は主に機能解剖学を図解で学ぶ事ができます。
イメージしにくいガス交換のメカニズムや肺循環などを可愛らしいイラスト達がイメージを賦活してくれます。
図のカラーバリエーションは赤をベースにしていて、赤色の下敷きを使えばページごとにプチ確認テストができます。また、医療系の国家試験問題が随所で出題される仕掛けもありますので理解を深めながら進む事ができます。
・病気がみえるシリーズ「呼吸器」
こちらは病気がみえるシリーズの呼吸器バージョンです。
オールカラーで構成されており、内容も機能解剖学からさまざまな呼吸器疾患まで、豊富に網羅できる参考書となっています。
特に優れている点が、胸部レントゲンやCTなどの画像所見が各疾患ごとに見比べる事ができます。
また、難しい用語にはページ内に解説が載っていたり、英語にはふりがなが振られていたり、さらにさらに説明文とイラストがリンクしていますので、徹底的なビジュアライズで呼吸器全般を理解することができました。
なので標準テキストを読んでいてちんぷんかんぷんな場合は、イメカラや病気がみえるをみて、イメージとして理解に落とし込んでいました~
本当に助かりました。日々の臨床でも活用できます。
取っ掛かりを作れる良書
・呼吸生理がわかる、好きになる
文体が柔らかく、純粋に読み物として面白いです。
著者は呼吸器内科・集中治療科の医師でして、現場での「あるある」をコラムにしたりなど、勉強している事が実際の臨床場面では「こんな事が考えられるよ~」という事を教えてくれます。
内容は呼吸器を3つのメカニズムでシンプルに読み解いてくれています。
・コントロール系(呼吸を司る中枢神経系の話です)
・駆動系(呼吸筋や気道、胸壁など運動がメインです)
・ガス交換系(肺胞や動脈血など)
さらに、3つのポイントを押さえたうえで、人工呼吸器の章やケーススタディもあるので徐々に理解できる感覚がありました。呼吸器の苦手意識を変えてくれた良書です!
複数のドリルでまんべんなく解いていく!
・青本
14年分の過去問数が800問を超えるという、凄まじいドリルです!
僕は、ひたすら解いて解いて解きまくったので、出題傾向になれるためにはもってこいと思います。
ただ、解説は不十分かな~っと思いますので自分で調べて納得したほうがいいですね。
そして、最後の章では青本を活用した方々からのお便りが掲載されており、勉強の合間に読んでは僕も励まされていました。
「みんな同じように頑張ったんだな~」としみじみ思いまして、けっこうメンタル面の支えになったかもですね(笑)
・呼吸療法認定士”合格チャレンジ”100日ドリル
オールカラーで構成されていて、各章ごとに解くことのできるドリルです。
また、問題の難易度を星マークでランク付けしていて解説もわかりやすく丁寧でした。
要点もシンプルにまとめられているのが特徴ですね。
そして、各章を担当した執筆者のコラムが掲載されており、
「私の覚え方 紹介します」や「呼吸療法認定士を目指すみなさんへ」は、執筆者の工夫したことや受験者へのエールなど、勉強のモチベーションになったことは確かです。
さいごに。。。
日々の臨床業務だけでも大変だと思います。。
あれもしながら、これもしながら、てんやわんや
そんな中で、向上心を持って新たにスキルアップするための資格習得は意味のあることです!
周りのなぁなぁに流されず、自分のキャリアデザインをしっかり見据えて、目の前の患者さんに還元する気持ちが、呼吸療法認定士になるためには大事だと思いました。
勉強中も試験当日も常に呼吸療法認定士になった後のことを想像しながら取り組んでいました!
みなさんもきっと大丈夫です。いいイメージを持っていきましょう~