認定作業療法士

認定作業療法士に一歩前進~研究法の研修を受けてみた!~

2025年1月に認定作業療法士の必須要件の一つである、「研究法」の研修を受けました!

この研修では、統計学の知識やシングルケースのまとめ方など、これまでのOT基礎研修に比べたらレベルの高い内容と感じました。

なので今回は、認定作業療法士になるための共通研修である「研究法」の手続きの仕方から実際の受講してみての感想などを記載ました~

受講の申込みはOT協会のポータルサイトから

「いつ?」「どの研修会が開催されているのか?」などの情報は、基本的にはOT協会から発行されている、「日本作業療法士協会誌」から情報をキャッチアップしておく必要があります。

ちなみに、、2024年12月までは毎月、OT協会に登録している住所にOT協会誌が届けられていましたが、2025年の1月はお試しとして電子版となっています。

なので、今後は電子版でのOT協会誌の確認が必要ですね。OT協会からのメールやポータルサイトからの確認になりそうですね!

コロナ禍の影響もあって、開催方法はWebでのオンライン研修が主流となっていますが、

徐々にハイブリット開催にもなってきており、また以前にように対面研修に戻りつつある印象も受けますね。

対面研修の良さとしては、場の雰囲気を感じることやオフィシャルじゃない、ちょっとした雑談を参加者とやり取りしたりなど、いろいろありますかね。

ですが、地方在住の僕としてはオンライン研修のほうが、自宅から気兼ねなく参加できますし都市部への移動や宿泊費などの予算を考えると、今このオンラインで開催されている時期に研修を受けるほうが得策だと思いました。

そして、話を研修会の申込み方法に戻すと、、、

自分の参加したい研修の項目と時期をOT協会誌で確認したあとは、

OT協会のポータルサイトからログインして研修申し込みします。まずはここまでですね

あとは参加人数の状況次第では、抽選となりますので、結果を待つ感じです。

そんなこんなで、申込みから1~2ヶ月したときにOT協会からメールで、「研究法⑦受講決定のお知らせ」の受講許可の通知が届きました。

・研修会開催の時期や項目は「OT協会機関誌」から情報をキャッチアップする

・研修会の申込方法は会員ポータルサイトから行う

・参加申込数が超過した場合は抽選になる

支払いの窓口は郵便局で!

研修会の受講許可の通知が届いたら、速やかに受講料支払いの手続きを行います。

その窓口は郵便局であり、メールで支払い方法について様々な指定があります。

受講許可の通知が届いてから、受講料支払いの手続きの期限は、おそよ1週間となっていますので、手続き遅れが無いように気をつけないといけないですね。

そして、受講料は8,000円です。

また、事前学習として、OT協会が作成している「研究法のマニュアル」の購入も必須となっており、これはFAXで購入手続きを行い、支払いは、またしても郵便局で行います。

ちなみに、この作業療法研究マニュアルの料金は1,100円です。

そんで、受講料金とマニュアルの支払いの手続きが終えたら、OT協会からレターパックで登録している住所に、研修会で使用する資料が届きます!

その資料には、当日の講義で使用するパワーポイントや参考文献が入っていましたね。

・受講許可が届いたら約1週間以内には研修の受講料を支払う

・支払いの窓口は郵便局である

・受講料が8,000円。研究マニュアルが1,100円。合計で9,100円の費用

・レターパックで講義の資料が送られてくる

事前準備が盛り沢山!!

研究法の研修受講許可が降りてから、支払い手続きも終え、

その後に作業療法研究マニュアルや当日の研修の資料・文献などが届き、ぞくぞくと準備が進んでいきます。

そんで、受講許可→資料が揃う→研修会までの事前学習としては、約1ヶ月あります。

その1ヶ月で、事前に学習すること、準備することが、盛り沢山あります!

まずは、研究法の基礎的な知識はマニュアルから把握しておくことですね。

普段から馴染みのなかった僕からしたら、結構苦労した事前学習になりました。

基本的には一通り`理解しているテイ`で講義が進んでいくので、マニュアルを読み込んでおくことが大事ですね(大汗)

あとは、研究倫理に関するeラーニングの受講も必須です。

これは、メールでeラーニングの受講案内があり、専用サイトのIDとパスワードが送られてきます。

これは、指定された期限内に受講していることが要件になっています。

そしてそして、自分の興味関心のある事柄について、研究計画を立案する事前課題があります。

これは、Googleドライブの使用するので、Googleアカウントが必要です。

またスプレッドシートの使用方法も、ある程度知っていることですね。

なお、事前課題のテーマとしては、「研究疑問を作ってみよう!」であり、

研究計画の立て方としては、4つのステップを踏んでいきます。

ステップ1現在、自分の臨床現場で見られる現象、興味ある分野、疑問などなどを言語化して3つ記載します。(ここは結構ざっくばらんでも良さそうでした)
ステップ2ステップ1で記載した3つのトピックから、キーワードを抽出します。より抽象化していく作業になります。
ステップ3ステップ1と2の情報をもとに、研究テーマを疑問形として一文に表現します。
ちなみに僕は、、
「急性期総合病院に勤務する作業療法士職員の臨床能力向上に寄与する管理職の支援方法はどのようなことがあるか?」にしました。
ステップ4そして、自分の表現した疑問形のテーマと関連のありそうな、文献や先行研究、書籍などを検索して、リスト化します。
検索方法はJ-STAGEやGoogle Scholarなど、活用できるツールの事前に知っておくといいかもしれません。

ちなみに、事前課題のスプレッドシートには、記載例も掲載さえており、初学者でもわかりやすくガイドされていると思いました。

この、事前課題をやっていて、僕が感じたことは普段から文献やジャーナルなどを読んでいること。自分の興味関心のある分野の文献を比較検討しておくことなどなど、

文献に触れておく機会が多ければ、ある程度の専門用語も抵抗感なく課題がスムーズに進めたと思いました~

・作業療法研究マニュアルは読み込んで、ある程度は理解しておくこと

・期限内に研究倫理のeラーニングを視聴しておくこと

・自分の興味ある分野に関して、研究計画立案の事前課題を行うこと

研修当日は講義&グループワークで、ややハード

やはり、事前学習の段階で、研究に関する知識は把握しておく必要がありました。

基本的な用語の理解から遅れを取ると、ややハードな印象を受けましたね(大汗)

例えば、統計の手法でパラメトリックとノンパラメトリックの違い。データの尺度のこと。量的研究とは?質的研究とは?などなど基本的な研究に関する概要を、マニュアルや資料の通りに講義を進めていきました。

スケジュールとしては2日間のオンライン研修でして、、

1日目は午前9時から受付がスタートして、12時までは研究法に関する講義を受けつつ、関連論文の紹介があります。

その時は、事前に配布されているパワポの講義資料を参考にしながら講義を受けます。

お昼休憩を1時間挟んで、午後も講義を90分受けて、

そのあとは、4名1組の演習(グループ)に入ります。

1日目のグループワークのメンバーは、おそらく事務局側が経験年数を均等にバラけさせた構成になっていて、一緒に参加したメンバーで一番経験年数が高いOTが18年目の方、次に僕が11年目、若手だと5年目の方もいました。

そのグループにOT教授の先生が付きっきりで入ってくださって、事前課題の研究計画立案書を更にブラッシュアップしていきます。

このときは、グループ内でのディスカッションが多かったですね。

講義で学んだ、統計手法を実際、自分の研究計画にどのように活用するか?などなど、教授のアドバイスやメンバーの意見も参考にしながら、半日かけて研究立案書を作成していきます。

そんなこんあで、1日目の研修は18時までかかりましたね。

まぁ頭使うので、めっちゃ疲れたのを覚えています(笑)

ちなみに僕は18時までに研究計画を作成しきれず、持ち越し宿題となりました~~

翌日の8時提出に間に合わせるべく、苦労して研究計画を仕上げた感じです。

はい!2日目は作成した研究計画書を今度はグループ内で発表しディスカッションします。

これが、1日中行われます。

メンバーは1日目の方々とは別で、また違うメンバーで構成され、今度は6名1組でした。そこにOT教授もついてくださり、適宜アドバイスがもらえる感じでしたね。

参加メンバーの発表を聞いていると、普段から研究に慣れている方もいて、レベルの高さに驚きましたね。

皆さんの臨床現場もさまざまで、地域であったり、回復期であったり、精神科などなど。そして、テーマも興味深いものでしたね。

しかし、参加者の皆さん共通していることは、普段の自分の臨床に真摯に向き合っていて、真剣に自分のテーマに取り組みたい!という気概を感じました!

いやはや。すごかった。

ZOOMの画面越しでしたが、皆さんの熱量がすごくて、ディスカッションも遠慮なく、ブラッシュアップのために様々な意見が飛び交って、すんごく刺激的でした。

2日目は1日中、グループワークでしたが、あっという間に終わった印象です。

・自分の研究テーマ選びは重要。本当に取り組みたい内容を選択しましょう

・やはり事前学習が大事。講義はマニュアルを基本に解説していく

・グループワークは参加しているOTとディスカッション、発表を行う

・参加者の皆さんの熱意が高く感じた

最後は試験があるんです!

そうして、2日間の研究法に関する講義とグループワークを終えたあとは、、、

今回の研修内容の理解度を確認するための試験を受けます。

これは、Googleフォームを用いた、選択問題でして、、

5択の中から適切な回答を1つ選ぶ感じでした。

オンラインでの試験ですが、カンニング防止のために事務局の指示に従い、手元に資料がない状態を内カメラで確認します。また、指示があれば、カメラの向きを変えるなど、その都度、監視が入ります。

問題は10問でして、、内容は講義で学んだこと、eラーニングの研究倫理のこと、統計学の手法などでした。

難易度としては、それほど難しくはなく、講義中も講師からは、

「ここの項目はテストに出ますよ~」と事前にアナウンスしてくれていましたので、

その項目をマークしておけば、基本は大丈夫と思います。

試験時間は30分の設定でしたね。

けれども問題が10問であり、選択式で難易度も難しくはないので、10~15分くらいでは解き終わりました。

そして、Googleフォームの回答を送信して、事務局で答え合わせをします。

実際の自分の点数は開示されませんでしたが、、

最後は教授の方から、、

「本日、参加している受講生の皆さんは全員合格です!!」と発表されて、2日間の研究法の研修が修了しました。

いやはやお疲れ様でした~~

後日、ポータルサイトを確認すると、研究法は合格となっていました。

さらに、今度はOT協会から郵便(封筒)で、合格証が届きました!

これは、認定作業療法士の申請する際に必要な書類とのことですので、各自で大事に保管が必要みたいですね。

・研修の最終日に試験がある

・10問の選択問題で講義をしっかり受講していれば回答可能な難易度

・無事、合格すると合格証が届く

・合格証は今後、認定作業療法士の手続きに使うので大切に保管

ABOUT ME
ganeyan
リハビリ関係の仕事で作業療法士(OT)をしています。 リハビリ関係の資格勉強に関することやマネジメントなどを勉強し発信できたらと思います!

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