コーチングの3原則として、、、
・双方向(インタラクティブ)
・個別対応(テーラーメイド)
・現在進行形(オンゴーイング)
上記の3つが重要としています。
その中でも個別対応に関しては、相手(クライアント)は一人ひとりに個性があり、「みんなそれぞれ違いがある」という認識が大事です。
なので、先入観や思い込みで、
「あの人は血液型が◯型だから〇〇だ!」とか、
「あそこの部署の人はみんな〇〇だ」とか
レッテルを貼ったり、ステレオタイプに2極化すると、
その個人(クライエント)の可能性を見いだせなくなります。
そんで、「どうしてもこの人とは合わないな~」と思ったり、「苦手だな~」と感じていることが、実はその人の人間性ではなく、コミュニケーションのタイプが違う傾向にあるからかもしれません。
そんなときは、相手のタイプを知って、個別対応を心がけることで、だいぶコーチングやコミュニケーションの成果は変わってきます。
さて今回は、自己主張が弱く、感情表現が少ない、、
「アナライザー」について記載しました。
どんな特徴があって、どのように関わっていけばよいのでしょうか??
もし、あなたの周りの人にアナライザータイプの人がいたら?
アナライザーの特徴とは?
アナライザーの人は、何事も「正確でありたい」と思う傾向にあります。
何か行動を起こす前には、多くの情報を集めて、分析して、比較して、、、
綿密に計画を立てて、正しいかどうか、じっくり考えてから行動に移るという特徴があります。
なので、「まあ、いいか!やってみよう!」なんで、その時の思いつきなどでは動きません。
常に慎重に考えて完璧を目指します。
つまりアナライザーは、、、
「常に正確でありたい」というタイプです!
・物事に取り組む前にデータ分析をする
・客観的で冷静
・失敗や間違いが嫌い
・系統や規則を好む
・変化や混乱には弱い、苦手
・堅実で粘り強く最後までやり遂げる
・他人からは頑固で真面目と言われる
・対人関係も慎重
・孤立していてもあまり苦にならない
・助言者やコメンテーターという「傍観者」になりがち
・自分のことはあまり話さない
・大人数は苦手
・感情表現が得意ではない
・人からのフィードバックを深刻に捉えがち
・安定感があり、安全な人間関係を好む
アナライザーのポイントゼロ!
相手(クライエント)のタイプを見分ける際の手助けとなるのが、
この「ポイントゼロ」です。
あまり経験したことのない状況や初めの質問を受けたときに相手の言動から、その大体のタイプをいることができます。
そして、アナライザーのポイントゼロの反応としては、、
例えば、よく知らない人同士が集まる場では、自分から話しかけず、まずは「傍観者」になります。
十分に観察して状況を把握してから、そして話を振られて初めてアウトプットする傾向にあります。
正確でありたい、そして伝えたいという傾向にあるため、声のトーンは淡々としていて、フラットに話し、事実ベースで語ります。
身振り手振りは少なく表情の変化もあまりないですね。
また「最近どう?」なんて突飛な質問が来たら、、
レスポンスは遅めで、しっかり間を置いて、慎重に言葉を選んで答えます。
そんな反応が見られたら、もしかしたらアナライザータイプの強い方かもしれませんね。
アナライザーと関わる
では、アナライザータイプの特徴を把握したところで、今度は各タイプとアナライザーとの関わりのポイントをまとめました!
アナライザー同士ですと、慎重な姿勢や行動傾向も似ているため、お互いを理解しやすいと言えるでしょう。
アナライザーは計画して、そして計画通りに進むことを好みます。そのため、自分が立てた計画には自信を持っています。ですが、アナライザー同士で自分の計画に固執してしまって、あ互いに譲らず、物事が先に進まないといったら問題になります。
そうならないためには、多少は「譲れるところは譲り」、もともと備えている客観的な視点を活かしアナライザーの手助けをすると、より良い関係となるでしょう。
プロモーターのあなたとアナライザーとの行動特性などは正反対と言えるでしょう。
直感や感性で動くプロモーターのあなたは、良いと思ったら行動に移したいところですが、アナライザーの方に現実的で論理的な指摘でブレーキを掛けられてモチベーションが下がる経験もあるかもしれません。。。
そんな正反対なタイプだからこそ、お互いを補い合うことで良い成果につながることもあります。ポイントとしては、、、
プロモーターのあなたが思いつきで行動を起こす前に、アナライザーの相手に綿密な計画や正確さを引き出してあげることで、そのプロジェクトはブラッシュアップされるかもしれません。
また、アナライザーに物事を伝えるときは、感情論ではなく、なるべく明確に根拠と目的、手順などを提示することで、よりプロモーターの考えたアイディアが現実的となる可能性が高まるでしょう。
コントローラーのあなたは、アナライザーの緻密性で客観的なデータなどが、自分の「判断」材料として活用できるので、重宝することもあるでしょう。
ただ、コントローラーとアナライザーで問題となることは、そのスピード感です。
アナライザーの丁寧な分析などは、コントローラーのあなたの素早い判断をしたいときにはイライラの原因となることもあります。
そんな関わり方のポイントとしては、コントローラーのあなたも判断をする際は正確性を重要視しますので、アナライザーの正確で客観的な情報を「待つ姿勢」で関わることで、より良い結果を生むことができるでしょう。
サポーターのあなたは、アナライザーの見えにくい内面や表情の乏しさ、レスポンスの遅さから、自分の関わりがアナライザーの意向に反していないか不安になることもあるでしょう。
なので付き合いが浅いうちは、サポーターのあなたが、アナライザーの方の内面や人となりを詮索しないことが両者に関係を築くスタートとしては良いでしょう。
和気あいあいと慣れ親しむまでは時間はかかりますが、アナライザーの方に何を伝えるのかではなく、何をするのかでアナライザーの状態を測るくらいがよい距離感と関わりになるでしょう。
基本的にアナライザーの方と関わる際は、本人の考えがいかに正確であるかどうかが大事です。
なので、やり取りした際に多少のレスポンスが遅くても、相手の反応を待ちながら、その答えを聞いていきましょう。
間違っても、コーチ側が急かしたり、焦らすことは良くないです。
アナライザーの正確でありたい、思いや姿勢を受けせていけるように、個別具体的なピンポイントな問いがあるが、アナライザーの良さが活かされると思います。