新年度になって当院のリハビリテーション部署の動きが変わりました~
これまで作業療法部門長だった上司のベテランOTの方が同じグループ関連の施設に期間限定(2年間)で移動になったのです。
そのため、副主任だった僕ともう1人の先輩OTのふたりが今年度より主任へとなり、作業療法部門の舵取りを担うことになりました。
そんな中で兼ねてから興味があったコーチングについて、今年の4月から本格的に学び始めましたので、現在の心境を記事にしました!
職場の回覧で知った コーチングスクール
ひょんな始まりは昨年(2023年)の夏頃に職場の回覧でコーチングについての勉強会(オンラインでの動画視聴会)の案内からでした。。。
主催がコーチ・エィという会社で、日本では先駆的にコーチングを一般企業に導入したり、国際コーチングの高い水準を提供したりとコーチングに特化した会社ですね。
まぁこの辺は、元々興味があったのでコーチ・エィの鈴木社長や伊藤守氏の本を読んだことがある程度でしたが、、
そのコーチ・エィに医療・介護・福祉チームがあるということに驚きました!
その回覧で回ってきた勉強会の案内も、日本リハビリテーション医学会学術集会でのコーチングに関するシンポジウムの様子を録画した動画視聴会だったのです。
さらに、発表演者の1人に、僕がX(旧:Twitter)をフォローしていたり、本も購入していた江草典政氏でしたので、俄然興味が湧き、参加無料ということもあって、本当に軽い気持ちで参加しました。
コーチアカデミアの体験クラス
約1時間半のオンライン動画視聴会を終えて、ためになったな~
なんて思っていたら、コーチ・エィのスタッフから個人メールが届き、そこからコーチアカデミアの無料体験クラスの案内がありました。
これもまた、軽い気持ちで、しかも無料ですし、体験するだけならと思って申し込み参加してみました。
そんでもって、今後はコーチ・エィ医療・介護・福祉チームの専属コーチから個人メールが届き、個別の1on1セッションの案内があり、、、
とうとう僕はコーチングへの眼差しをそして、本気度をマジになっていきました。。。
その専属コーチとの1on1のセッションは軽い会話からでしたが、
お話していく中で、僕の職場内での役割や今後の取り組みたいビジョンなどを問われ、その問いに答えていくうちに、僕の中でどんどん内省していく感じがありました。
何ていうのか、、、言語化できていなかった頭のイメージが徐々に明瞭化していく感覚があったんですね。モヤモヤが少しずつ霧が晴れるような感じといいますか。
それと同時に、自分はこんなにも情熱を持ってリハビリテーション部署の教育事業に取り組みたいと思っていたんだと振り返れるようになりました。
なんかもっと仕事に関してドライに捉えていましたが、僕にも熱をもって取り組めることがあるんだと気づきました。
そしてプレミアムコースに入校!
コーチ・エィ アカデミアはリーダーコースとプレミアムコースの2つのコースがあります。
この2つの違いは、後々の取得できるコーチングの認定資格やカリキュラム数、フォローアップ期間の違いなど様々あります。
2つを吟味したうえで、いまの僕の立場を考えたら、、、
プレミアムコースを選択しました。
1年間のカリキュラムとコーチセッションなどで約160万円です!!!
プレミアムコースを選んだ理由は、
これから僕がやるべきことは、常に責任が伴うからです。
作業療法部門のOT20名のスタッフのためと、そしてリハビリテーション室の5年目以下の若手スタッフの教育を担っていることを自負すると、、
なにか避けては通れない道、超えるべき壁、登りきるべき山のような気がしたんですね。
役職者が保身に走り逃げてはいけない。
そんな思いです。
僕が好きな村上春樹氏の本の一文に、、、
「職場のぎくしゃくとした人間関係ほど人を消耗させるものはないから」と小説の一コマに出てきました。
やはり、自分の過ごす時間や環境は家族よりも圧倒的に職場のほうが多いです。
そして、その環境は人間関係も含まれていますし雰囲気や組織風土などのも環境の一因です。
だからこそ、その職場をコーチングを学ぶことで、良くしたいという思いが出てきたのだと思います。
教育にコーチング型マネジメントを!
職場を良くしたいという思い。
それが、僕の場合は立場上、たまたま教育だったということですね。
仕事は楽しく、働きがいのある時間と環境にすべきで、、、
今、その時間や環境にコミットメントできる、ある程度影響力のある立場になりました。
僕には権限が与えられていますが、その権限は当院のリハビリ部署で働きたいと思うリハビリスタッフのために使うべきであり、やはり保身に走ってはいけないです。
教育事業やキャリアデザイン支援の動機は、、、
若手が育つことで、僕の業務がラクになるからとか、負担を減らしたいとか、後々は苦労したくないとかではなくて!
むしろ逆ですね(笑)
けっこう大変な思いをして、自分の時間を削って教育を建設的に構築している段階です。
誰か特定の人のためよりは、リハビリテーション部署の組織文化のために。
教育というのはWin-Winの関係であるべきだと思います。
組織は若手が育つことでリハビリ室の業績や患者さんに還元してくれることを期待しますし、
若手は自分自身が成長することで市場価値が高まり、いろんな経験を経て、専門資格を取得して、給与アップや転職が有利になると思います。
改めて、、、
これからの教育事業への取り組みとしては
各グループごとにリーダーが存在しますので、
リーダーをキーマンとして、教育者のスキルアップを図るため、ステークホルダーとなり、
若手スタッフやプリセプターとのフィードバック、コミュニケーションにエンカレッジを意識したコーチングを導入していきたいです!
これまでは、目先のゴールに新人や若手が到達してほしいと願うがために、チェックリストを使用して、、
「これはできている!」「これはできていない!」ということだけにフォーカスしていました。
つまり、1人前に業務量をこなすことを目指していました。
まあ最初はティーチングベースで仕事のノウハウを伝えることも大事です。
ですが、どうしても言われたことはできるが、仕事のやりがい、リハビリテーションの魅力的なイメージを描けない世代が出てしまっています。。
例えば、、、大きな山があれば、
これまでは、「とにかく登れ」「登り方はこうだ!」「常備品は忘れるな!」みたいなチェックシート、マニュアル通りの教えしかできていなかったんですね。
それは、新人までの頃はいいんですが、、、
徐々に経験していく中で、
山頂から見える景色の素晴らしさというのを一緒に共有して、そして導き、自らの足で力強く登れるスタッフの育成が必要です。
個の自律した存在として!
そして組織文化を形成してく。
そのためには教育者にコーチングのスキルが必要だと感じました。
それが、今の僕の心境です。