ADL関連

【雑記】急性期病院のADLリハビリの難しさ。。。

今回は僕が勤めている急性期総合病院でのADLリハビリの取り組みについて、その難しさやOTとしてのマインド的な記事を書きます。

雑記なので、いち個人の所感と思ってください~

急性期医療は多忙だ(大汗)

僕の勤めている総合病院は約400床で、毎日救急受け入れをしています。

そんで、診療科もさまざまで、手術もほぼ毎日行っています。

とはいえ常に満床状態ですので、看護部が行っているベッドコントロールは大変そうです。

病棟業務でも退院支援の促進として、

PFM(ペーシェント・フォロー・マネジメント)委員会が発足しましたし、そこにリハビリも加わり、病院全体で適切な退院支援を行いましょう!

っという機運になってきました。

だがしかし、忙しいですよね~

そうなんですよ!毎日処方されるリハビリオーダーやコンプライアンスを守るための数々の書類業務、そして患者さんへのリハビリテーション。

そんで、日々のチェックすべき物品や記載すべきカルテ入力、また各曜日のカンファレンスのなどなど。枚挙にいとまがないですww

ADLマネジメントはターゲティング戦略!?

急性期リハビリテーションの根幹は、「リスク管理」です。

どんな疾患でも、基本となる医学的知識とそこに潜むリスクを理解しないことには、リハビリテーションは提供できません。

リハビリ介入というのは、非侵襲的なアプローチですが、少なからず運動負荷がかかります。

なので、リハビリを行うことで、何かしらの効果なり、変化なりが起こる可能性があります。

やりすぎてもいけないですし、少なすぎては廃用が懸念されます。

そのリハビリ量や質をいい感じに見極めるのもリスク管理がベースとなっています。

そして、徐々に病態が安定してきたら、転院や退院を考えます。患者さんの進むべき方向性ってことです。

ここで、患者さんが家に帰れるのか?はたまた別の病院や施設に転院するべきなのか?が焦点になります。

回復期病院や老健などの施設はどこも申し込みが多く、そこに移るまでに時間がかかることも多いです。

なので、家に帰れる患者さんは帰しましょう!とPFM委員会の退院支援の如く、

それが、病院全体の流れですので、、リハビリにかかる期待は大きかったりします。

そして、ここ数年のリハビリ室の動きとしては、

ADLチームを立ち上げて、機能訓練だけでなく、生活動作や環境設定、病棟との連携を充実していきましょう!という動きがありました。

そして、病棟とリハビリとで何回もミーティングを行い、アイデアや意見を出し合い、

移動補助具を導入したり、ピクトグラムといった掲示物を提示してADL能力を可視化したりなど、取り組みを行ってきましたが、

継続が難しいのが現状です!!

そうなんですよね。やはり日々の業務が多忙ですww

毎日新患が入院しますし、急変があるわ、コロナの影響もあるわ、

って感じで、生活まで見据えて関わることよりも、まずはしっかりと医学的管理からとなります。

ADLチームとしてピクトグラムとか、さまざまなADLに関する取り組みを行いましたが、

取り組みが続かないのは、、

これはね。。各個人のやる気の問題とか、意識が足りないとかじゃないような気がしますね。。

そもそも、病棟の全患者さんに提供して実施していたので、

やはりすべてを網羅するのは病棟スタッフとリハビリスタッフ共に業務負担だったと思います。

やはりここは、ターゲティング戦略かなと考えています。

つまり、全患者さんがADL支援の対象者ではなく、

医学的管理が必要な患者さんは、そのようにしますし、

自宅退院ができそうか、どうかとか。

リハビリだけでなく、病棟スタッフも何かしら関わることでADL向上が期待出来るかも!っていう患者さんを絞って、ADLアプローチを行う。

例えば、病棟の一角(4人部屋)のところはADL特別区みたいなのを作って、

ADL支援が必要な患者さんを集めて、病棟スタッフもリハビリ担当者も共通認識で患者さんに関わるような~

言ってみればシステム作りですね。

この辺は、病棟のベッドコントロールの兼ね合いもあるので、双方の理解と協力が必要ですね。要はコミュニケーションですね。

OTはADLのミッドフィールダー的な存在へ

OTの専門職としては、

生活の動作や状況をこと細かに分析して、

何がそのADLの遂行に課題となっているのか?高次脳機能なのか?筋力なのか?環境設定なのか?認知機能なのか?などなど、いろんな要因を分析できる能力が大切です。(AMPSいいかもね。誰か教えてください!そして勉強しよう。)

そして、ADLの課題となっている要因について、OT一人で解決せずに、関わるメンバーにパスを出すイメージですね。

そしたら、OTがゴールまでの道筋を見えていないと行けないですね。

なんとも難しい。。

そして、ADLに関わるメンバーに発信して、協力を依頼して、協調性があって、

って、チームを取りまとめるだけの関係性や人格が大事~~になってきます。

なんとも大変だ。。

OT10年目くらいの皆さん。。。

悩みは一緒ですかね?

ようやく臨床業務も地に足がついてきて、自分のことだけでなく周りも見るようになってきて、

そんで後輩の育成に関わるようになってきて、

そしたら、自分自身の知識や手技うんぬん、、

よりもマネジメントが大事だと思う今日のこのごろ。

仕事が出来る=能力が高い

っと思っていましたが、、、

ある程度の人数を抱える部署や組織でしたら、人望や人格などが結構大事なように感じます。

「人を活かすように働きかける」

そんな存在を目指していきたいです。

ABOUT ME
ganeyan
リハビリ関係の仕事で作業療法士(OT)をしています。 リハビリ関係の資格勉強に関することやマネジメントなどを勉強し発信できたらと思います!

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