人にはそれぞれコミュニケーションに関するタイプがあり、コーチングを実践する際はタイプ別に関わることで、個別対応(テーラーメイド)を充実することが可能となります。
そして、今回は感情表現は多いけど、自己主張の弱い
「サポーター」タイプについて記載しました。
さて、どんな傾向があり、どのように関わっていけばよいでしょうか?
サポーターの特徴とは?
サポータータイプの人は、周囲との「合意」を大事にする傾向があります。
穏やかで円滑な人間関係を好み、「協調性」や「和」を重んじるタイプです。
また、人を援助することや協力関係を構築することにモチベーションが高まります。
一方で、無視されているとか、疎通が図れない状態、ギスギスした人間関係、バチバチの争いなどは、サポーターとしては避けたいシチュエーションと言えます。
なので、周りから頼まれ事をすると、断りにくく、何でも抱え込む傾向もあります。。
これは、周りの人からの期待に応えたいという考えもあるかもしれません。
そのため、サポーターが大事にしている事は、、、
周囲との関係のなかで「合意」を取りながら物事を進めていくタイプです。
・人を援助することを好む
・あたたかく穏やか
・協調性があり意欲も見られる
・目標や計画を立てることには苦手
・決断をするには時間がかかる
・感情に基づいて判断することがある
・リスクを冒すのは苦手
・ビジネスよりも人を優先する
・他者の気持ちに敏感
・人の期待に応えるような行動をとる
・対立を避ける
・難しい依頼も断りにくい
・無意識に相手からの感謝や愛情を求めている
・常に関心を持たれたい
サポーターのポイントゼロ!
この「ポイントゼロ」は、珍しいシチュエーションやいきなり予想外の質問をされ、答えないと行けない場面などで、その人の傾向が現れるコミュニケーションのタイプを観察することです。
そして、サポーターのポイントゼロとしては、
相手の期待に応えるように、「あなたの味方である」というメッセージを出します。
初対面の人達の中にいた場合は、基本的には聞き役に回り、周囲の人達の反応や様子を伺いながら接します。
また、味方であるメッセージの発し方は、うなづきや相槌を打つ。穏やかな口調で話すなどです。
そして、話の内容は自分自身の話よりも周囲の雰囲気に合わせて、気を配りながら、言葉や内容を選択することもあるでしょう。
そんな、ポイントゼロの傾向が垣間見えたら、その人はサポータータイプの特徴が強い可能性があります。
サポーターと関わる
それでは、サポーターの特徴を踏まえたうえで、それぞれのタイプとの関わり方を見ていきましょう。
サポーター同士では、お互いに穏便に物事を進めていくことを大切にしますので、コミュニケーションの負担は少なくお互いに取って居心地の良い関係と言えるでしょう。
しかし、仕事におけるシビアな場面などでは、厳しい意見を言い合わない「ぬるい」関係になってしまいかねません。。
そうなってくると、切磋琢磨の機会が少なく、お互いの成長の妨げの可能性もあります。
仕事では「仲良しクラブ活動」ではないため、相手や会社のために時には厳しい意見も言うというスタンスも大事です。
ですが、相手の気持ちを思いやるサポーター同士であれば、一時的な緊張状態になったとしても、結果的には真意を分かり合える関係と言えるでしょう。
アナライザーのあなたは、自己主張が弱いという点では似ていますが、考え方のベースが異なることが、サポーターとの特徴でしょう。
つまり、アナライザーのあなたがデータや論理性の観点から仕事を進めていきたいのに対して、サポーターは、人の気持ちなどを議論に持ち込んだりするため、理解しがたいことかもしれません。
しかし、違った観点で考えれば、サポーター特有の人の気持に配慮した判断や周囲の合意を経ての仕事の展開は、正確で客観的なデータよりも、チームメンバーに受け入れやすいことだと言えます。
そのため、アナライザーの方は、常に正しいと思う論理性だけの判断にはならず、ときにはサポーター特有の人の気持ちなどにも配慮した考えを、サポーターから意見を求めることで、チームの仕事の展開は上手くいくこともあるでしょう。
プロモーターのあなたは、いつも肯定的なメッセージを出してくれるサポーターのことをよく応援団だと思い、一緒にいると気持ちが良く、自分だけ満足してしまうかもしれません。
つまり、自分だけ承認を貰うばかりに意識がよってしまいがちで、サポーターの貢献に感謝の気持ちを伝えているでしょうか?
プロモータータイプのあなたがサポーターとの関わりとしては、、例えば、サポーターから承認を得て、物事がうまく行ったときは、サポーターのおかげであることもしっかりと伝えましょう。
コントローラーのあなたは、プロセスよりも結果が大事。そして、人の感情よりもスピーディーに客観的な判断を好んで行うため、サポーターと仕事の上では相反するタイプと言えるでしょう。
この組み合わせでは、サポーターがコントローラーの要求に一生懸命に応えようとしているが、結果が伴わないと、そのプロセスにはねぎらいや感謝が無い場合、サポーターは不満が蓄積してメンタルダウンや退職などを示すかもしれません。。。
そのため、サポーターとの関わりとしては、日頃から関心を示して、コントローラーの苦手としている感謝の気持ちを伝えてあげることで、サポーターとの関係は良いでしょう。
基本的にサポーターとの関わりで大切なことは、「合意」を重んじていますので、話しやすい環境を構築して上げることが肝要です。
またサポーターの話を聞く時も、結論からではなくプロセスから聞くことによって、サポーター本人の貢献などを確認することができ、本人のモチベーションが高まる傾向にあります。
そして、その貢献に対して「ありがとう」「頑張っているね」など承認することで、さらに使命感を感じて力を発揮する傾向にあります。
一方で、サポーター本人が多くの業務などを抱え込んでいるにも関わらず、他者からの依頼があると断りにくいため、更に抱えてこんでしまい、我慢してしまいます。
そのような状態が続くと、メンタルダウンや突然、爆発することにもなりかねません。。。
なので、そのような状態にならないためにも、日頃からサポーターの頑張りに関心を示し、ねぎらいや承認の言葉をかけることが、関わりとしては大事になります。